定波観察会 実施報告書
2025年5月22日
報告者:石黒 信治
定波地区は、茨城会として毎年春に実施している観察地です。ブナやミズナラ、コナラ、シラカバ等、様々な樹木が育っている貴重な自然が残る地域です。この地域を毎年定点観察して植物の生態を確認しています。
1. 場所:北茨城市関本町小川の定波地区
2. 日時:2025年5月18日(日)9:25から15:40 天気:晴れ 事前調査:5月13日(火)
3. 行程:9:25日立南ドライブイン→常磐道日立南太田IC→いわき勿来IC→国道289号→11:00定波地区(昼食)13:50→国道289号→常磐道いわき勿来IC→日立南太田IC→日立南ドライブイン解散15:40
4. 参加者:4名 (事前調査2名)
5. 観察した主な植物等
【木本類】ヤマツツジ花、オカウコギ葉、オトコヨウゾメ花、ヒトツバカエデ葉、ベニバナノツクバネウツギ花
【草本類】オクモミジハグマ葉、オヤリハグマ葉、カシワバハグマ葉、カニコウモリ葉、ツクバネソウ花枯、カメバヒキオコシ葉、タガネソウ葉(スゲ類)、ツクバキンモンソウ花、クリンソウ(ミドリ美容院回、母屋周辺)、ギンリュウソウ、ギンラン花、ササバギンラン花、オタカラコウ葉、フタリシズカ蕾、ノブキ葉、ヤエムグラ花、キクザキイチゲ葉、ミズヒキ葉、ルイヨウボタン花枯、クワガタソウ花、サイハイラン葉、ヤマネコノメソウ花、イタドリ葉、カキドオシ花、モミジガサ葉、ヤマタイミンガサ葉、エイザンスミレ葉、マムシグサ、ミミガタテンナンショウ、ツボスミレ花、ムラサキケマン花、ミヤマハコベ花、ウバユリ葉、タニギキョウ花、バイケイソウ葉、レンゲショウマ葉、キバナアキギリ葉、ウワバミソウ花、ツチグリ(菌類)、ユキザサ花、シロバナエンレイソウ花枯(準絶滅危惧)、コセリバオウレン花枯(準絶滅危惧)
6.感想など
今回、定波地区入り口の美容院と母屋一帯にクリンソウが満開状態であった。たまたま美容院の方がいて、庭に入って見学してもよいとの許可が得られたので庭に入って見学することが出来た。日光中禅寺湖千手が浜付近の花畑には及ばないが十分見事なクリンソウであった。今回の観察会は、例年より1か月ほど遅い日程であったため、シロバナエンレイソウやコセリバオウレンは花が終わった状態であったが、ギンランやユキザサ等の花が確認できた。栃木県内で確認されていると言われているシカ害によるヤマタイミンガサ等の食害は見られなかった。福島県に隣接している定波地区は、シカ害が、発生しないことを祈るばかりである。
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クリンソウ満開状態 | ユキザサ花 | 弁当ブナ前 |