佐白山観察会 実施報告書
2025年8月22日
報告者:石黒 信治
佐白山地区観察会は、茨城会として昨年に続き今年も実施した。この地区は、スダジイやシラカシの常緑広葉樹自然林とスギなどの人工林が混在している。林内には湧水も見られ湿潤な自然環境の為、シダ類、コケ類等も多く確認できる。
1. 場所:笠間市佐白山地区
2. 日時:2025年8月16日(土)9:00~13:10 天気:晴れ 事前調査:8月9日
3. 観察ルート:公営笠間稲荷駐車場⇒山麓公園⇒治功神社⇒登山道⇒鉢巻の道(反時計回り)⇒トンネル⇒城址公園(本丸跡)⇒千人溜(昼食)⇒大黒石⇒水源を通る道⇒山麓公園⇒公営笠間稲荷駐車場(①地図参照)
4. 参加者:8名、事前調査2名
5. 観察植物
木本類:シラカシ、オカメザサ、クサギ花、アワブキ実、ミズキ、エンコウカエデ、フユイチゴ葉、コシアブラ、コアジサイ、ナガバノコウヤボウキ、ヒノキ、ウリノキ実、ケンポナシ、シラキ、ケヤキ核果(かくか)、カジノキ、ニワウルシ、カラスウリ花、イタビカズラ、テイカカズラ
草本類:ヤブミョウガ花、チゴユリ実、ナガバジャノヒゲ、タチシオデ、ヤマジノホトトギス葉、シンミズヒキ、ミズヒキ、ササクサ、シャガ葉、シュンラン葉、ヤブラン、カシワバハグマ、ホウチャクソウ実、キッコウハグマ葉、ウワバミソウ、ムカゴイラクサ、シュウブンソウ葉蕾、アメリカイヌホオズキ実、アレチギシギシ、チダケサシ、イヌハッカ(チクマハッカ)、コクラン葉、クモラン葉絶滅危惧1B、フクオウソウ葉、メヤブマオ、カラムシ、キチジョウソウ葉、コアカソ、ヌスビトハギ、サラシナショウマ葉、ムラサキニガナ、キツネノマゴ花、タチドコロ、キンラン実準絶滅危惧、シラヤマギク、アブラススキ、ヤマノイモ、オニドコロ、ウスギムヨウラン絶滅危惧1B
その他:マメヅタ、ヤマイタチシダ、ベニシダ、ハリガネワラビ、シシガシラ、イヌシダ、ウラジロ、ナガバヤブソテツ、タガネソウ、ミツデウラボシ、トウゴクシダ、リョウメンシダ、クラマゴケ、ホソバトウゲシバ、ヒノキゴケ
6. 感想など:
今回の観察会は、8月にしたため、9時集合としたが、やぶ蚊等が多かった。また、気温はそれほどでもなかったが、蒸し暑い観察会になってしまった。昨年の観察会(5/25)では気が付かなった草本類も気が付くことが出来た。コクラン葉、シュンラン葉、キッコウハグマ葉等は、花が少ない時期であったが発見できた。また、ケヤキの核果を参加者から教えてもらった、ケヤキの果実(核果)は、稜角があり歪んだ扁球型で10月頃に暗褐色に熟し、種子散布として着果枝となって落下する。
今回、昨年同様、佐白山中腹の通称「鉢巻の道」を反時計回りでほぼ1周した。昨年多く確認できたウスギムヨウランを参加者の一人が道から外れた場所でやっと確認することが出来た。
昼食後、水源を通る道付近で、昨年同様モミの落枝数本にクモランを確認した。 以上
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①佐白山地区の地図 | ②ケヤキの核果(かくか) | ③参加者集合写真 |
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